Monday, November 27, 2006

 

日本語能力試験

来週の日曜日は一年に一度行われる日本語能力試験です。
多くの生徒さんたちが、この試験のために追い込みでがんばっています。
試験対策の問題をといていて、おもしろいな~と思うことがあります。

まず、質問
問い: 熱があるので、会社を(        )。
A:休みます  B: 休ませていただけませんか C:休みたいです
ヨーロッパの生徒さんはAを選択する人が多い。正しい答えはB。
この答えに納得がいかない生徒さんがいる。
熱があるのに、どうして質問形で、伺いをたてなきゃいけないのか?と…
言われてみれば確かにそうなんだけど、やはりお伺いを立てなければ失礼でしょう。

質問2
問い:父にこのカメラを(       )。
A:もらいました  B:いただきました   C:くれました

韓国人の生徒さんは、Bを選択する。
韓国では、両親には成人したら敬語で話すのが一般的だそう。(特に男子)
一般的には兵役が終わったら、一人前とみなされるらしい。
昔の日本も身内にたいしても、年上には敬語を使っていたはず。

そう、このように文化的な背景も大いに関係がある。
テスト対策を教えながらも、とても面白いと感じる。
ノンストップで授業をすると肩こりもひどくなるし目の下にくまもできてるけど
もう少し生徒さんとがんばります!

Tuesday, November 14, 2006

 

ほのぼの

昨日、朝のレッスン中に、このビルを掃除してくれているおじさんが「おはよう!これ昨日田舎で採って来たけー食べて。レモンは緑じゃけどそのままつかえるけー」とにこにこ顔で、たくさんの みかんと柿、レモンを袋一杯に持って来てくれた。
すごーく嬉しかった。早速生徒と一緒にみかんを頂いたら、小粒だけど、とっても甘くて自然の味がした。
柿はお店で買うのとはぜーんぜん甘さが違ったし、レモンは果汁がぎゅと入ってて、ジューシー。
最近、こういうコミュニケーションが減ってきた分余計に嬉しかった。
このおじさん、昔は和菓子屋さんを奥さんと営んでいらっしゃったけど、奥さんが病気になられて、店をたたまざるえなくなったとお聞きした。
夏のうだる暑さの中でも、冬の凍えるような寒いときでも、2週間に一回、外の道路わきからガレージ
階段をふきっさらしの中ぴっかぴかにしてくれる。いつも申し訳ない気持ちで、中から眺めてるけど、朝のクラスが終るときとおじさんが掃除に来てくれる時間 が重なると、冷たい飲み物や温かい飲み物を「ありがとう」といって入れて立ち話とかしてるから、思い出してくれたのか、わざわざ届けてくれた気持ちがあり がたかった。
今、12月の日本語能力試験に向けて一生懸命生徒さんたちも勉強がんばってるけど、今の時期さすがに呑気な私でも眉間にしわをよせて、険しい顔してるはず。
そんな中、久々に心温まる一件でした。
試験が終って、早くいつもどおり楽しくクラスがしたいな~。

Friday, November 10, 2006

 

アメリカの中間選挙結果

アメリカの中間選挙が終わり民主党が共和党を抜き、おもしろい展開になってきました。
今回の中間選挙はイラク戦争が焦点だったといわれていますが、不振に思っている人たちが
多いという結果の表れとメディアでも言われています。
私がアメリカに行って色んな人と話してみてビックリした事のひとつに、アメリカに住んでいる人たち(アメリカ人だけに関わらず情報をアメリカのニュースから得ている人たち、とっても優秀な日本人を含むアジア人やヨーロッパ人もいましたから)
劣化ウラン弾 depleted uranium〈略〉DU のことを知らない人達がとても多いということでした。
日本では劣化ウラン弾の有害性を前々からニュースでもやってるし、イラクでも劣化ウラン弾を
使っているのは問題と言っているにも関わらず、アメリカは人体に影響は全くないと言っているのです。
比較的最近見たニュース23では、イラクから戻ってきた人達がウランの影響か、体調を崩したり、生まれた子供に奇形がみられたり、すでに影響がでているとのことをやっていました。
どの国でもそうですが、ある程度情報が政府にコントロールされている以上しょうがないことなのかもしれませんが、やっぱり外から自国を見てみることは大切また、いろんな情報を得ることは大切だな~と
思った一件でした。

Friday, November 03, 2006

 

FAIRTRADE

昨日の中国新聞に記事が載っていて、とってもいいことだと思うのでご紹介。
Faitradeフェアトレードを知っていますか?
私の周りにはフェアトレード商品を買う人が多いので私も影響を受けて買うようにしています。
発展途上国での極端に低い賃金の労働や児童労働の排除を目指している商品販売。
これが日本でも本格的に販売に乗り出しているとの新聞の記事。「日ごろの買物で社会貢献ができる」とフェアトレード商品を選んで購入する人が増えてきた。と新聞には書いてある。
大好きな無印良品でもコーヒーを売っているし、東京に行って驚いた「ナチュラルローソン」(エコロジー系
コンビニ)でもおいてあるしイトーヨーカ堂グループでも検討しているらしい。
とってもいいことだと思います。
ちなみに私の好きなコーヒーGreenコーヒーさんでもちゃんとこの商品が置いてあります。えらい!
http://www.fairtrade-jp.org/

Thursday, November 02, 2006

 

ダライ・ラマ

すっかり、ダライ・ラマワールドにはまってしまい、もっと知りたくなって結局広島平和国際会議に参加してきました。
http://www.hiroshimasummit.jp/ja/index.html

ノーベル平和賞を受賞された チベット情勢の平和的解決で評価されたダライ・ラマ法王、北アイルランドで主婦であったが、目の前でIRAの巻き添えで子供達が殺されたのにショックを受け暴力に反対する平和市民のための共同体を設立し、平和的に解決する努力の功績が認めらたベティ・ウィリアムズ史
南アフリカ共和国のアングリカン(英国国教会)の大主教で反アパルトヘイト運動の指導者であるデズモンド・ツツ大主教が一同に集まって、「未来の平和のために何ができるか」ということをお話になりました。

本当に行ってよかった。。。広島に3人ものノーベル平和賞を受賞した人たちが集まると言う事にとても意義があると思ったし、宗教と国を越えて各々が抱えて いる問題は違うけど、願うところは同じということにとても感銘を受けた。広島に生まれ、広島にいながら仕事とプライベートを通して世界から来た様々な人達 と接する生活をしているという自分を重ねて「何ができるのか?」という事を改めて強く考えた二日間だった。

ノーベル平和賞受賞者ということで、どんなオーラを放ち、近づきがたい雰囲気の人たちかとわくわくしていたら、意外や意外とっても気さく(というより)気さく過ぎる3人だった。
特に、ダライ・ラマは、普通、高貴なお坊さんって一寸も動かずに姿勢を正している姿を想像するけど、まあ通訳の人が話している途中に、あくびはするは、首 をぼそぼそ掻いたりしてとっても落ち着きがなかったの、、、3人ともめちゃくちゃリラックスした感じ。冗談も交えての話は面白いが さすが
話をされるときは、ものすごい説得力と凄みがあった。それはTutu主教も同じ。
3人とも、物凄く説得力と人に訴えかけるお話には、だれでもが惹きつけられたはず。
途中で、ベティーさんに「Behave」(行儀良くしなさい)かのダライラマ法王とTutu主教が言われていたくらい!*注-クロスのもう一人の講師であ る私の尊敬するべきゆきさん曰く、超越した人ー神により近い人達は子供であるらしい、物事にとらわれず、いつも無の状態の人たちにはこういう人が多いとー なるほど。

ダライ・ラマ法王は、宗教の違いを受け入れ、それぞれが持っている哲学の違いも受け入れ
人の言う事に耳を貸し、日常を受け入れ、人間の持っている知識、頭を使い、思いやりの心を持って
自分に何ができるかを考えてくださいとおっしゃていた。御三方のお話は、宗教や人種を超えて
毎日の生活の中で平和のために(飢えに苦しんでいる人、子供達そして自然破壊なども含めて)自分は何ができるかを考えてくださいとしきりにおっしゃていた。何度も「Compassion」(慈悲の心・思いやり)
と言われていた。
女性として、Bettyさんがおっしゃることはとても心に残った。
自分ができることから始め、そこから本当に世の中が変わった。カトリックとプロテスタントの両方の子供達が一緒に勉強できる学校をつくり結果大成功を収め、今も世界中で子供達を救う活動をされている。

最後のセッションで、3人が平和宣言を読まれたときには何だか泣いてしまったわ。


毎日の生活の中で、わかってるけど、忘れがちな事。自分の一番近いところでできることから
始めなきゃ、何も変わっていかないー私たちもできることから始めようー

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